妖怪シリーズ:天井下

これまで、多くの動物の妖怪や聖なる獣をみてきましたね。今回は鳥山石燕による、気味の悪い“妖怪らしい”妖怪を紹介したいと思います

Tenjoukudari

Tenjō-kudari

Tenjō-kudari (天井下)

この名前は、その妖怪が何をするのかを現しており、天井からぶらさがっているだけの妖怪である。

天井下は乱れた髪の醜い老婆の姿をしており、夜になると天井から逆さまにぶら下がって現れるという。

かつての日本では天井裏というと何かよからぬ物(死体や閉じ込めた女など)の隠し場所としても知られていた(このような情景は私の大好きな映画「呪怨」を思い出させる)。さらにもう一つ天井に関連した当時の言い伝えでは、“天井を見せる”という言葉が誰かを困らせるという意味でも使われていたといわれている。天井下は、このような背景を元に鳥山石燕が創作したものだとされている。

鳥山石燕の創作という説の他には、関連したものの一つとして次のような言い伝えもある。山梨県の山の中にあるお堂に妖怪が住み着いて、夜になるとそれが天井からぶら下がって旅人を捕まえて食べたのだというものである。さらにもう一つ山梨県には「天吊るし」の話が伝えられている。これはほぼ天井下と同じような生態であるため、この言い伝えが鳥山石燕に影響を与えたのか、またはその逆であるかとも考えられるが、それについては分かっていない。


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